こんにちは、ELSA(@EL_SA_84)です。
治安。
女一人旅や、女性同士の旅では特に、旅先の治安を気にする人は多いのではないでしょうか。
わたしももれなくそのひとり。
事前にネットやガイドブックなどで情報収集しますが、現地の人の生の声、いわゆるリアルな治安情報ほど信頼できるものはありませんよね。
ハワイにて、ハワイ在住の日本人女性に、ホノルルの超リアルな治安事情を教えていただく機会に恵まれたのでシェアしたいと思います。
ハワイ在住日本人女性との出会い
ハワイのあちこちに数えきれないほどあるABCストア(コンビニエンスストア)。
ワイキキビーチにほど近い、カラカウア通りにあるABCストアでその出会いはありました。
おみやげを熱心に選び、買い物かごを抱えて座りこみながら商品を見定めていたとき、ある女性から日本語で話しかけられました。
たしか、「何を探しているの?」とかそんな感じ。フレンドリーな声でした。
日本人だらけのハワイで日本語が聞こえてくるのは当然としても、驚いたのはその女性がABCストアの制服を着ていたことです。
ハワイにABCストアはそこら中にありますが、日本人の店員さんがいるABCストアは初めてだったので、驚くやら不思議な安堵感を感じるやらで、状況をのみ込むのに一瞬時間がかかりました。
日本語で思う存分質問できるのがうれしくて、お土産についてや彼女自身についてたくさん質問して話し込んでしまいました。
彼女もとても気さくで話好きな女性。何十年も前に日本から移住してきたこと、ABCストアで働くことが楽しいこと、ハワイに来る日本人の多い時期や少ない時期のことなど、話が弾みました。
しかし、ひとりでお土産を選んでいたわたしに「友だちは?」と聞いてきたので「ひとり旅だ」と答えると、とたんに彼女の表情が曇りました。
「どこに泊まっているの?」
「いつまでハワイにいるの?」
などと、今度はこちらが質問攻めに。
わたしがよっぽど世間知らずのお花畑に見えたのか、心底心配してくれました。
そして、たくさんのアドバイスをくれました。
日本人観光客だらけのハワイ・ホノルルの、本当の治安事情。
現地の人の生の声を、初めて聞きました。
以下、そのABCストアの日本人スタッフの女性のアドバイスです。
ハワイのリアルな治安と危険その①夜のビーチには近づくな
ワイキキビーチ、クヒオビーチともに、暗くなってからビーチには行ってはいけない。
サンセットを見た後は、まだ人がたくさんいるうちにすばやくビーチを離れること。
なぜなら、夜のビーチにはホームレスや薬物中毒者が集まってくるから。
日本のビーチの感覚で夜のビーチを散歩するのは危ないから避けるように。
ビーチ側の歩道も危険。とにかくビーチに近づかないで。ぜひ信号を渡って、カラカウア通りの山側の歩道を歩くように。
ハワイのリアルな治安と危険その②通りによって安全性は違ってくる。クヒオよりカラカウアを歩け
アメリカ本土のように、通りを一本はさんだだけでいきなりスラムの雰囲気が漂う、というような場所はワイキキにはないが、それでも比較的安全な通りと避けたほうがいい通りとがある。
カラカウア通りは一番オススメ。それに比べ、クヒオ通りはカラカウア通りに比べると治安は悪い。
特に夜は、クヒオ通りは危ない。
以前、夜8時ごろ、クヒオ通りのスターバックス近くで日本人の母子が若い女にタバコをくれと話しかけられた。持っていないと言ったら、じゃあ現金をくれと要求はエスカレートしていき、しつこく付きまとわれた。
おそらくその女は薬物中毒者で、仲間数人とグルになって日本人女性を狙って近づいてくるのだろう。
モタモタしていると、相手が集団で強盗化する可能性があるから、決してまともに相手をしてはいけない。すぐ逃げなさい。
決して遅い時間でもないが、そのような事例がある。
女一人ならなおのこと気をつけて。
ABCストアのスタッフの女の子にも、仕事が終わるのが遅くなった日は遠回りだったとしてもクヒオ通りを避けてカラカウア通りを通って帰るよう口酸っぱく言っている。
クヒオ通りは人通りが多いから油断しがちだが、できるだけカラカウア通りを通ってね。
ハワイのリアルな治安と危険その③バッグは道路と反対側に持て
東南アジアに比べてとても治安がいいと言われているハワイ。
ひったくりやスリなどの犯罪も、少ない。
でも、治安の良さに安心し過ぎて油断している人が多すぎる。
バッグは道路と反対側に斜め掛けするか、しっかりと持って。できればファスナーやフタの付いているバッグが良い。
ハワイのリアルな治安と危険その④遅くても21時までにホテルに戻れ
せっかくのハワイで夜更かし、夜遊びしたいかもしれないが、特に女性だけの場合は遅くても21時までに宿泊先(ホテル・ホステル・Airbnbの部屋など)に戻って、部屋で過ごしなさい。部屋で楽しめることもたくさんあるはず。
ちゃんとしたホテルならば、ホテル内のレストランやバー、ロビーなどのホテル敷地内で過ごしても大丈夫。
間違っても、日本にいる感覚で遅くまで外の通りをぶらぶらしないように。
ABCストアの現役店員の彼女が伝えたかったメッセージとは
彼女は、わたしの目を見てひとつひとつ真剣に話してくれました。
『どんなに日本人が多くても、ここはアメリカで、外国だということを忘れるな』
『観光客がたくさんいるとのんびりした空気感になって、どうしても油断しがちな人が多くて心配だ』
と、繰り返し言っていました。
彼女の思いはただひとつ、
『安全に、ハワイを楽しんで。特に女の子は気をつけて。とにかく安全に、楽しい思い出だけ持って、何事もなく無事に帰国してほしい』というものでした。
だからこそ、
『そのためにも、自分の身は自分で守ってね』という強いメッセージをくれたのです。
彼女がくれた、たくさんの激励の言葉。
何度も「気をつけてね」と繰り返す彼女の言葉を背に、夕方のカラカウア通りを後にしました。
西の空は、もうオレンジ色に染まり始めていて。
ABCストアで買った荷物が詰まった紙袋をぎゅっと抱えなおし、大きな大きなハワイのサンセットをしばらく見つめていました。
ハワイ・ホノルルの、本当の治安事情。
ハワイといえば日本人にとって楽園リゾートの面ばかりが先走るけれど、それとはまた別の、地に足の着いたリアルな声を聞くことができました。
彼女のおかげでガイドブックにも載っていないような貴重な情報をたくさん知ることができたのは収穫でしたが、一番大きな旅の収穫はやはり『人との出会い』そのものなのだとしみじみ感じました。
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